海外仮想通貨取引所は、国内取引所と比べて取扱銘柄数が圧倒的に多いのが特徴です。
例えば、取扱銘柄数が最も多いMEXCでは2,000種類以上の仮想通貨を取引でき、Bybitでも1,000種類以上の仮想通貨銘柄を扱っています。
これは日本の取引所が20銘柄程度しか扱っていないことと比較すると、その差は歴然です。
海外取引所では、新興コインやDeFiトークンなど、国内では取引できない通貨も多数取り扱っています。
この記事では、海外取引所仮想通貨の取扱銘柄数をランキング形式で解説します。
- 海外仮想通貨取引所の取扱銘柄数ランキングTOP10
- 海外取引所で多数の銘柄を取引できるメリット・デメリット
- 海外取引所で仮想通貨銘柄を選ぶ際の重要ポイント
取扱銘柄数の多さは投資の幅を広げる反面、リスクも伴います。
まずは信頼できる海外取引所の特徴を理解し、自分に合った取引所を選びましょう。
海外仮想通貨取引所の取扱銘柄数ランキングTOP10
海外の仮想通貨取引所は、取扱銘柄数に大きな違いがあります。
ここでは、取扱銘柄数の多い取引所をランキング形式で紹介します。
順位 | 取引所名 | 取扱銘柄数 | 特徴 |
---|---|---|---|
1位 | MEXC | 約2,000種類 | 新規上場が早く、マイナー通貨も豊富、日本語対応充実 |
2位 | Gate.io | 約1,900種類以上 | DeFi・NFT関連銘柄が充実、取引所独自トークン(GT)で手数料割引 |
3位 | Bybit | 約1,504種類 | メジャー銘柄の流動性が高い、日本語サポートが充実 |
4位 | Bitget | 約180種類 | コピートレード機能で人気銘柄を把握可能、手数料が比較的安価 |
5位 | KuCoin | 約700種類 | 新興コインの取扱いが多い、独自トークン(KCS)保有で手数料割引 |
6位 | BitMart | 約800種類 | アルトコインが充実、独自トークン(BMX)による手数料割引 |
7位 | BingX | 約700種類 | コピートレード機能が充実、レバレッジ取引対応銘柄が多い |
8位 | Poloniex | 約80種類 | 老舗取引所で信頼性が高い、主要通貨の流動性が高い |
9位 | LBANK | 約600種類 | ステーキング対応銘柄が豊富、新規コインの上場が早い |
10位 | Phemex | 約220種類 | セキュリティ対策が充実、初心者向け学習コンテンツが豊富 |
1位:MEXC
取扱銘柄数 | 約2,000種類以上 |
---|---|
現物取引手数料 | Maker 0.2% / Taker 0.2% |
入出金手数料 | ・入金:無料 ・出金:通貨により異なる BTCは一律0.001BTC |
日本語対応 | ○ |
アプリ対応 | iOS / Android対応 |
MEXCは新規上場の速さと取扱銘柄の多さで知られる大手取引所です。
MEXCは新規コインの上場が早く、将来有望な通貨に早期投資できる可能性が高いのが特徴です。
- 新規上場の速さが業界トップクラス
- マイナー通貨の取扱いが豊富
- 日本語対応が充実
- 取引手数料が比較的安価
2位:Gate.io
取扱銘柄数 | 約1,900種類以上 |
---|---|
現物取引手数料 | ・Maker:0.000%~0.015% ・Taker:0.020%~0.050% |
入出金手数料 | ・入金:無料 ・出金:通貨により異なる |
日本語対応 | ○ |
アプリ対応 | あり |
Gate.ioは業界最大級の取扱銘柄数を誇る取引所です。
大きな魅力として、メジャー仮想通貨は最大レバレッジ200倍、マイナー仮想通貨は最大レバレッジ30倍前後で取引が可能となっています。
- DeFi・NFT関連銘柄が豊富
- ステーキング対応銘柄が500種類以上
- セキュリティ対策が充実
- 取引所独自トークン(GT)の保有でさらに機能拡張可能
3位:Bybit
取扱銘柄数 | 約1,506種類 |
---|---|
現物取引手数料 | ・Maker:0%〜0.1%(通常は0.1%) ・Taker:0.02%〜0.1%(通常は0.1%) |
入出金手数料 | ・入金:無料 ・出金:通貨により異なる BTCは一律0.0005BTC |
日本語対応 | ○ |
アプリ対応 | iOS / Android対応 |
Bybitは取扱銘柄数は比較的少なめですが、高い流動性と使いやすさで人気の取引所です。
取引高は脅威の世界2位となっており、海外の仮想通貨取引所で取引を始めて行う方も安心して利用できます。
- メジャー銘柄の流動性が高い
- 日本語サポートが充実
- 取引所の信頼性が高い
- 初心者向けの学習コンテンツが豊富
Bybitは銘柄数は少なめですが、その分厳選された通貨のみを取り扱っているため、初心者でも安心して取引を始められます。
4位:Bitget
取扱銘柄数 | 約180種類 |
---|---|
現物取引手数料 | ・Maker:0.008% ・Taker:0.032% |
入出金手数料 | ・入金:無料 ・出金:通貨により異なる |
日本語対応 | ○ |
アプリ対応 | あり |
Bitgetはコピートレード機能で知られる取引所で、約150万人のユーザーを抱えています。
また、Bitgetと言えば「コピートレード」が可能であり、その機能の充実度に定評があります。
- コピートレード機能が充実
- 取引手数料が比較的安価
- レバレッジ取引に対応した銘柄が多い
- 24時間日本語サポート対応
5位:KuCoin
取扱銘柄数 | 約700種類 |
---|---|
現物取引手数料 | ・Maker:-0.005%〜0.1%(通常は0.1%) ・Taker:0.025%〜0.1%(通常は0.1%) |
入出金手数料 | ・入金:無料 ・出金:通貨により異なる BTCは一律0.0005BTC |
日本語対応 | ○ |
アプリ対応 | iOS / Android対応 |
KuCoinは「アルトコインの天国」と呼ばれ、新興コインの取扱いが豊富な取引所です。
高性能な取引機能と業界の中でもトップクラスに安い取引手数料が魅力的です。
- 新興コインの上場が早い
- 独自トークン(KCS)保有で手数料割引
- レンディング機能で利子収入が得られる
- スポット取引の手数料が低め
KuCoinは新規上場銘柄も多いため、将来性のある通貨への早期投資が可能です。
ただし、新興コインは価格変動が大きいため、リスク管理は必須です。
6位:BitMart
取扱銘柄数 | 約800種類 |
---|---|
現物取引手数料 | ・Maker:0.25% ・Taker:0.25% |
入出金手数料 | ・入金:無料 ・出金:通貨により異なる |
日本語対応 | ○ |
アプリ対応 | あり |
BitMartは豊富な取扱銘柄数と使いやすいインターフェースが特徴の取引所です。
独自トークンである「BMX」を扱っており、他の取引所よりもお得な手数料で取引が可能になっています。
- アルトコインの品揃えが充実
- 独自トークン(BMX)による手数料割引
- 新規上場情報が分かりやすい
- ステーキングプログラムが充実
7位:BingX
取扱銘柄数 | 約700種類 |
---|---|
現物取引手数料 | ・Maker:0.0200% ・Taker:0.0500% |
入出金手数料 | ・入金:無料 ・出金:通貨により異なる |
日本語対応 | ○ |
アプリ対応 | あり |
BingXはコピートレードに特化した取引所で、多様な仮想通貨銘柄を提供しています。
また、トレーダーたちが交流することができるコミュニティが存在しており、取引に関するヒントやアドバイスを共有しています。
- コピートレード機能が充実
- レバレッジ取引対応銘柄が多い
- 取引所独自の保険基金あり
- スマートフォンアプリの使いやすさ
BingXは初心者でも経験豊富なトレーダーの取引をコピーできるため、取扱銘柄が多くても効率的な投資が可能です。
8位:Poloniex
取扱銘柄数 | 約80種類 |
---|---|
現物取引手数料 | ・Maker:0〜0.08% ・Taker:0.1~0.2% |
入出金手数料 | ・入金:無料 ・出金:通貨により異なる |
日本語対応 | × |
アプリ対応 | あり |
Poloniexは2014年から運営されている老舗取引所で、厳選された銘柄を取り扱っています。
長年培われた運営ノウハウとセキュリティ対策が万全であることから、安心感を持って取引したい方におすすめとなっています。
- 長年の運営実績による信頼性
- 主要通貨の流動性が高い
- 厳格な銘柄審査基準
- マージン取引対応
9位:LBANK
取扱銘柄数 | 約600種類 |
---|---|
現物取引手数料 | ・Maker:0.02% ・Taker:0.06% |
入出金手数料 | ・入金:無料 ・出金:通貨により異なる |
日本語対応 | ○ |
アプリ対応 | あり |
LBANKは新興コインの取扱いが多く、魅力的なステーキングプログラムを提供している取引所です。
特にミームコインを取り扱っているところに特徴があり、リスクもありつつ想定外の価格上昇が見込まれるため、気になる方はぜひチェックしてみましょう。
- 新規上場コインが多い
- 高利回りのステーキングオプション
- 独自トークン(LBK)の活用
- 低手数料の取引環境
LBANKは新興コインの取扱いが多いため、リスクとリターンのバランスを考慮した投資判断が重要です。
10位:Phemex
取扱銘柄数 | 約220種類 |
---|---|
現物取引手数料 | ・Maker:0.0000%~0.0100% ・Taker:0.0300%~0.0600% |
入出金手数料 | ・入金:無料 ・出金:通貨により異なる |
日本語対応 | ○(※一部) |
アプリ対応 | あり |
Phemexはシンガポールを拠点とする取引所で、セキュリティと使いやすさに定評がある取引所です。
仮想通貨取引初心者のために、仮想通貨の基礎知識や取引方法が学べるコンテンツが充実しているため仮想通貨デビューの方に特におすすめです。
- 厳格なセキュリティ対策
- 初心者向けの教育コンテンツが充実
- 取引手数料の透明性が高い
- 24時間カスタマーサポート
Phemexは取扱銘柄数は多くありませんが、その分厳選された通貨のみを取り扱い、安定した取引環境を提供しています。
海外仮想通貨取引所の取扱銘柄数におけるメリット
海外の仮想通貨取引所で多数の銘柄を取り扱うことには、以下のようなメリットがあります。
投資の選択肢が豊富
海外取引所では数百から数千種類の仮想通貨から投資先を選べるため、投資機会が大幅に広がります。
- 新興DeFiプロジェクトへの早期投資
- 注目のNFTプラットフォームトークンへの投資
- GameFi関連の新規コインへの投資
- メタバース関連トークンの取得
新興コインへの投資機会が多い
多数の銘柄を取り扱うことで、市場環境の変化に応じて柔軟な投資戦略の変更が可能です。
- 市場トレンドに合わせた銘柄の入れ替え
- 新技術への投資機会の活用
- 規制変更への迅速な対応
- 市場センチメントに応じたリスク調整
分散投資がしやすい
多数の銘柄から選択できることで、リスクを分散した効果的なポートフォリオの構築が可能です。
分散方法 | 具体例 | メリット |
---|---|---|
業種別分散 | DeFi、GameFi、NFTなど | 特定分野のリスクを軽減 |
時価総額別分散 | 大型・中型・小型コイン | リスクとリターンのバランス |
地域別分散 | アジア・欧米・グローバル | 地域リスクの分散 |
用途別分散 | 決済・プラットフォーム・メタバース | 用途別の成長機会確保 |
分散投資は重要なリスク管理手法ですが、投資する銘柄の選定には十分な調査が必要です。
DeFiやNFT関連銘柄にアクセス可能
海外取引所では新興コインへの早期投資が可能で、高い収益機会を得られる可能性があります。
- ICO・IEOへの参加機会
- 新規上場直後の投資機会
- 高利回りのステーキングオプション
- レバレッジ取引による収益機会
海外仮想通貨取引所の取扱銘柄数におけるデメリット
取扱銘柄数が多いことには、以下のようなデメリットやリスクが伴います。
銘柄ごとの流動性に差がある
取扱銘柄が多いというメリットに対して、銘柄ごとに取引における流動性の差が生じてしまいます。
問題点 | 具体的な影響 | リスク |
---|---|---|
取引量の少なさ | 売買が困難 | 損失確定の遅れ |
大きなスプレッド | 取引コストの増加 | 収益性の低下 |
価格の急激な変動 | 予期せぬ損失 | 資金の大幅な目減り |
約定の遅れ | 機会損失の発生 | 戦略の実行困難 |
特にマイナーな通貨では、必要なタイミングで売買できない可能性があるため注意が必要です。
マイナー通貨は価格変動が大きい
時価総額の小さい通貨は、少額の取引でも価格が大きく変動する可能性があります。
- ウォールストリート(大量の買い注文・売り注文)による価格操作
- ポンプ&ダンプ(価格吊り上げと売り逃げ)の被害
- SNSでの風説による価格変動
- クジラ(大口投資家)の売買による市場への影響
取扱停止のリスクがある
数多くの銘柄の中には、急に取り扱いが停止となるリスクが一定あります。
停止理由 | 影響 | 対策 |
---|---|---|
法規制への抵触 | 突然の取引停止 | 法規制の動向チェック |
技術的問題 | 出金・取引の制限 | 複数取引所の利用 |
プロジェクトの失敗 | 価格の大幅下落 | 投資額の分散 |
不正・詐欺の発覚 | 資産の消失 | プロジェクト調査の徹底 |
取り扱いが停止となった場合に備えて、常にリスク分散をすることを念頭に置いておきましょう。
海外仮想通貨取引所の銘柄を選ぶポイント
仮想通貨銘柄を選ぶ際は、以下のポイントを確認することが重要です。
取引量と流動性をチェック
取引量と流動性は、円滑な取引を行うために最も重要な指標です。
確認項目 | 基準値 | 注意点 |
---|---|---|
24時間取引量 | 100万ドル以上 | 取引の安定性 |
売買スプレッド | 1%以内が理想的 | 取引コスト |
板の厚み | 大口取引可能な量 | 価格変動リスク |
取引所シェア | 複数取引所での取扱い | 市場の信頼性 |
流動性の低い通貨は、急激な価格変動や売買の困難さに注意が必要です。
上場時期と時価総額を確認
- 上場後6ヶ月以上の取引実績
- 時価総額1億ドル以上が目安
- 主要取引所での取扱状況
- 開発チームの実績と信頼性
レバレッジ取引の可否を把握
実際に取引銘柄を選ぶ際には、レバレッジ取引ができるかどうかは必ずチェックしておきましょう。
確認項目 | 内容 | 重要度 |
---|---|---|
最大レバレッジ | 取引所ごとの上限確認 | 最重要 |
必要証拠金 | 取引に必要な資金 | 重要 |
維持証拠金 | ロスカット基準 | 重要 |
手数料体系 | 取引・資金調達コスト | 要確認 |
レバレッジ取引にはリスクがある一方で、少ない資産でも大きな利益を上ゲラれるかのう背を秘めています。
ステーキング対応を確認
仮想通貨を選ぶ際には、ステーキングに対応しているかどうかも合わせて確認しておくのがおすすめです。
ステーキングは、対象の暗号資産を保有するだけで利益を得ることができる仕組みであるためぜひ活用していきましょう。
- 年間利回り(APY)の確認
- ロック期間の有無と長さ
- 最低ステーキング額
- 報酬の受け取り頻度と方法
関連するよくある質問
最後に海外仮想通貨取引所に関連するよくある質問への回答をまとめました。
取扱銘柄数が多い海外取引所は安全?
取扱銘柄数の多さは必ずしも取引所の安全性を示す指標ではありません。
もちろん一定の安全性を担保することはできますが、以下の基準をもとに判断することがおすすめです。
- 運営実績(サービス開始からの期間)
- セキュリティ対策の充実度
- ユーザー数と取引量
- 規制当局からのライセンス取得状況
国内取引所と海外取引所の銘柄数の違いは?
国内取引所と海外取引所の銘柄数の違いは、大きく異なります。
以下の表に銘柄数を含め、関連する項目の比較を行いましたので確認しておきましょう。
比較項目 | 国内取引所 | 海外取引所 |
---|---|---|
取扱銘柄数 | 約15-20種類 | 数百〜数千種類 |
新規上場頻度 | 年数回程度 | 週単位で追加 |
審査基準 | 非常に厳格 | 取引所により異なる |
規制環境 | 金融庁の監督下 | 各国の規制に準拠 |
国内取引所は厳格な審査基準があるため、取扱銘柄数は少なくなりがちです。一方、海外取引所は比較的柔軟な基準で新規銘柄を追加できます。
新規上場銘柄はどうやって確認できる?
海外取引所の新規上場情報は、複数の方法で確認することができます。
例えば、取引所からのアナウンスやSNSでの発信等がありますので日常的に確認するのがおすすめです。
- 取引所の公式アナウンス
- 公式TwitterやTelegramのフォロー
- メールマガジンの購読
- コミュニティフォーラムのチェック
取扱銘柄数の多さと手数料は関係は?
取扱銘柄数と手数料には、以下のような関係があります。
- メジャー通貨は比較的手数料が安い
- 新興コインは手数料が高めに設定されることが多い
- 取引量による手数料の変動あり
- 取引所トークン保有で割引が適用される場合も
あくまでも傾向であるため、必ずしも上記が当てはまるとは限りません。
取引所によって手数料体系は大きく異なるため、複数の取引所を比較検討することをお勧めします。
まとめ
海外仮想通貨取引所の取扱銘柄数について、重要なポイントを整理しましょう。
項目 | 要点 |
---|---|
取扱銘柄数 | 海外取引所は最大で1,000種類以上の豊富な銘柄を提供 |
主なメリット | 投資機会の増加、分散投資の容易さ、高収益の可能性 |
注意点 | 流動性の差、価格変動リスク、取扱停止の可能性 |
選び方のポイント | 取引量、時価総額、プロジェクトの信頼性を確認 |
- 適切な分散投資の実施
- リスク管理の徹底
- 取引記録の適切な管理
- セキュリティ対策の実施
海外取引所を利用する際は、豊富な取扱銘柄数がもたらすメリットとリスクを十分に理解した上で、慎重に取引を進めることが重要です。
特に初心者の方は、以下の点に注意して取引を始めることをお勧めします。
- まずは少額から取引を開始する
- メジャーな通貨から始める
- 信頼性の高い大手取引所を利用する
- リスク管理を徹底する
取扱銘柄数の多さに惑わされず、自身の投資方針に合った取引所と銘柄を選択することが、成功への近道となります。
コメント